解体に関する疑問点

古い車でも部品はある?

年金手帳を持つドクター

あまりに古い自動車だとリサイクルされる部分はないと思ってる人もいますが、古い車でもリサイクルされる部分は多くあります。 むしろ古い車の部品の場合はすでに製造されていないものもあり、製造中止になっている部品は供給が少なく入手が困難であるため人気のある場合もあります。 特にスポーツカーなどは古いタイプでも人気がありますので、パーツ取りのために中古車でもボロボロの廃車でも需要はあるようです。 また中古パーツとしてリサイクルされない部品しかないとしても、素材として活用されることもあります。 鉄などのリサイクルとしても、充分に意味のあることなのです。

リサイクル部品って?

リサイクル部品とは解体された自動車から取り外して再利用される商品のことを指します。 解体された自動車から部品を取り外して洗浄し、安全に利用できるものかチェックをして、安全が確認された部品のみが商品として市場に流通されます。 しかし自分で自動車を解体して部品を売ることはできません。 自動車解体を行うには、解体業もしくは破砕業の許可を都道府県知事等から受けることが自動車リサイクル法によって定められています。 自動車リサイクル法と廃棄物処理法のいずれの許可も受けずに解体業を行うと、自動車リサイクル法と廃棄物処理法両方の罰則の対象になってしまいます。 個人で許可を得ている場合はそうないと思いますので、愛車を解体するとなったらきちんと業者に依頼しましょう。

解体の適正処理は?

解体業は鉄だけでなく有害物質を扱う関係上、安全で適正な作業が求められます。 1995年に旧厚生省から出された「事前選別ガイドライン」には解体業の処理基準が記されており、解体業者が行っている事前選別処理もこのガイドラインに基づいたものです。 基準の対象とされるのは、ガソリン、軽油、LPG、各種オイル類、冷却液、エンジン、トランスミッション、ブレーキ、バッテリー、蛍光管、フロンなどです。 ガイドラインにはその他にも選別を行う施設や設備なども記されています。 このガイドラインには法的拘束力がありませんが、これに基づいて環境を考える企業が今後は注目されていくでしょう。 自分の愛車が中古パーツとしてリサイクルされるためにも、解体業者で適正な処理が行われることが重要ですので、適正な処理をしてくれる業者を選びましょう。